丸徳タオル

タオルについて

タオルの重さは匁(もんめ)を使います。

1匁は3.75gとされ、1,000匁で1貫(かん)と呼ばれます。
タオルは12枚(ダース)単位で取引されることが多い為、通常12枚当たりの目方で表現されます。
例えば、1枚50gのタオルでは、 50g×12枚=600g(12枚の重さ)
1匁は3.75gですので、 600g÷3.75g=160匁 となります。
従って、「1枚50g」のタオルは、「160匁のタオル」と表現される訳です。

タオルの平地(木綿地)

タオルの一部(両端が一般的)にパイルを無くし、印刷しやすいように生地を平らにした部分です。
※パイルとは、糸がループ状に織られた部分のことです。

シャーリングタオル

タオルのパイル部分を短く均一に削り、きれいにプリントできるように加工したタオルです。
一般的なタオルは、表裏ともにパイルがあり、吸水性や肌触りを良くしています。
しかし、パイル部分に直接プリントすると、毛足が長い為色ムラができやすくなります。
シャーリングタオルのプリントはきれいに仕上りますが、パイル部分を削った分吸水性は少し落ちます。

顔料プリント

顔料は、水に溶けない着色用の粉末です。
タオルにプリントする場合は、バインダー(のり)を混ぜ込んでタオル表面に定着させ、乾燥させます。
顔料自体は綿に吸収されにくい為、細い線や柄などを表現できますが、バインダー(のり)を使うので仕上がり(風合い)は少し固めになります。

染料プリント

染料は、繊維の着色に使われる水溶性の色素です。
水溶性の為、色素が綿に浸透して発色します。顔料と比べて発色性が高く、鮮やかな色に仕上がります。
また、バインダー(のり)を使わないので、柔らかい風合いとなります。但し、色素が生地に吸収される為、細い線や柄などが表現できません。
色と色の境目は、色素が滲んだ状態となります。

プリントの種類について

「額縁プリント」とは、タオル生地の四方の縁に余白があるプリント方式です。(額縁に入れた絵画のイメージです)
一方、タオル生地の端まで全面プリントする場合は、「総ベタプリント」と呼ばれます。

インクジェットプリント

タオル用のインクジェットプリンタを利用してプリントする方式です。
イラストデータや画像データを取り込み、プリンタで生地にインクを直接吹き付けて仕上げます。
プリント用の型作成が必要ない為、小ロットにも対応できます。

昇華転写プリント

インクジェットプリンタで、「転写紙」と呼ばれる特殊なシートに図案を印刷します。
その後、転写紙の印刷面と生地の印刷面を会わせて高温でプレスすることで、インクを生地に転写するプリント方式です。
生地のプリント面はポリエステルとなります。柄の再現度が高く、写真や複雑なデザインでもきれいに仕上がります。
プリント用の型作成が必要ない為、小ロットにも対応できます。

捺染タオル

横糸だけを染色して文字や柄を表現したタオルです。
乾いた状態では文字や柄がばんやりした状態に見えますが、濡れるとはっきり見えるのが特徴です。
風合いが白無地タオルと変わらず、和風のイメージにも良く合うので、粗品として使われたり、旅館等の宿泊施設で良く用いられます。

ジャガード織りタオル

ジャガード織機を使用して織られたタオルで、縦糸と横糸で複雑な柄を作ることができます。
一般的には「あげ落ち織りジャガード」と「毛違いジャガード」の2種類があります。
「あげ落ち織りジャガード」は、パイルの長さに高低差を付けて凹凸で柄を表現します。
プリントタオルのように、織った後で染料や顔料を付着させる訳ではないので、タオルとしての吸水性や風合いを損なうことなく柄を表現できます。
また、色糸を使わなくても柄を表現できます。
「毛違いジャガード」タオルは、あらかじめ染まった色糸を複雑に組み合わせて柄を表現しながら織り上げるタオルです。
ジャガード織りタオルは、風合いもよく高級感のある仕上がりになりますが、糸で柄を表現する性質上、細い線や柄は表現できません。